築古物件を買う前に、やさしく確認したい6つのサイン
築古物件には、新しい物件にはない味わいがあります。
価格が手頃だったり、立地がよかったり、自分好みにリノベーションしやすかったり。うまく選べば、とても楽しい住まいになります。
ただ、古い物件は「見た目だけではわからないこと」もあります。
この記事では、内覧のときに少しだけ気をつけて見ておきたいポイントをまとめました。怖がるためではなく、あとから困らないためのチェックリストとして読んでみてください。
1. 天井や壁に雨染みがないか

天井や壁に茶色いシミ、にじみ、クロスの浮きがある場合は、雨漏りの跡かもしれません。
雨漏りと聞くと少し不安になりますが、過去にきちんと直しているケースもあります。大切なのは、「いつ起きたのか」「もう直っているのか」「修理の記録があるのか」を確認することです。
シミのある場所だけでなく、近くの窓まわりや外壁も見ておくと、原因のイメージがつかみやすくなります。
2. 床が沈んだり、フワフワしたりしないか

歩いたときに床が沈む、フワフワする、ギシギシ音が強い。そんな場所があるときは、少し丁寧に確認したいところです。
原因は、床材が古くなっているだけの場合もありますし、床下の湿気や木材の傷みが関係している場合もあります。
特に、洗面所・キッチン・浴室まわり・玄関は水分が入りやすい場所です。気になる場所があれば、「表面だけ直せばよいのか」「床下も見たほうがよいのか」を聞いてみましょう。
3. 基礎や外壁に気になるひびがないか

古い家には、細いひびが入っていることもあります。すべてが大きな問題というわけではありません。
ただ、幅のあるひび、深いひび、斜めに伸びているひび、同じ方向に何本も入っているひびは、念のため確認したいサインです。
室内だけを見ていると、外まわりはつい後回しになりがちです。内覧では建物の外も一周して、基礎・外壁・窓まわりをゆっくり見てみましょう。
4. 水回りのにおいが気にならないか

空き家では、排水口の中の水が乾いて、下水のようなにおいが上がることがあります。この場合は、水を流すだけで改善することもあります。
一方で、においが強い、床や壁が湿っている、排水の流れが悪い場合は、配管まわりも確認したほうが安心です。
キッチンや浴室がきれいに交換されていても、見えない配管は古いままということもあります。見た目のきれいさに加えて、「中はどうなっているか」も聞いておきましょう。
5. 増改築の履歴がわかるか

古い家では、過去に増築や間取り変更をしていることがあります。
増改築そのものが悪いわけではありません。むしろ、暮らしやすくするために手を入れてきた家もたくさんあります。
ただ、いつ・誰が・どのように工事したのかがわからない場合は、少し慎重に見たいところです。図面や工事の記録が残っていれば、リノベーション計画も立てやすくなります。
6. 「リフォーム済み」の中身を確認する

「リフォーム済み」と聞くと、つい安心したくなりますよね。
でも、どこまで直しているかは物件によってかなり違います。
壁紙や床だけを新しくした表面的なリフォームもあれば、配管・断熱・耐震まで手を入れているリフォームもあります。
確認したいのは、「何を新しくしたか」だけではありません。「まだ古いまま残っている部分はどこか」も聞いておくと、購入後の予算が考えやすくなります。
迷ったら、専門家に見てもらう
自分だけで判断するのが不安なときは、建物状況調査(インスペクション)を検討するのもひとつの方法です。
建物状況調査は、専門の講習を受けた技術者が、建物の状態を見てくれる調査です。構造に関わる部分や、雨水が入る可能性のある部分などを確認してもらえます。
もちろん、壁の中や床下のすべてを壊して見るわけではないので、万能ではありません。それでも、購入前に不安を整理する助けになります。
まとめ
築古物件を見るときに大切なのは、「完璧な物件」を探すことではありません。
古い物件には、多少の劣化や直すところがあるのが自然です。大切なのは、それが自分の予算や計画の中で直せるものかどうかを知ることです。
雨染み、床の沈み、基礎のひび、水回りのにおい、増改築の履歴。こうしたポイントをやさしく確認しておけば、築古物件選びはずっと安心になります。
気になるところがある物件でも、すぐに諦める必要はありません。わからないことを一つずつ確認して、自分に合う物件かどうかを落ち着いて見ていきましょう。